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【脱中国】ホンダ・伊勢丹・日本製鉄・モスバーガー…中国から撤退・工場閉鎖する日本企業が続々 個人消費が低迷しデフレ深刻化、不況が長引く懸念

この1年以内に中国での拠点閉鎖・縮小などを発表した日本企業

この1年以内に中国での拠点閉鎖・縮小などを発表した日本企業

 中国の市場環境が激変するなか、資生堂は人気ブランド「BAUM(バウム)」の中国での販売を終了した。同社のグローバル広報部はこう説明する。

「ブランドの成長力などを見て、どこが伸びるか、そうでないかの判断のなかでBAUMについては中国のニーズなどを見越して判断しました。中国でのブランド展開は伸びているところもあり、そうでないところもある。中国市場には選択と集中という形をとっていく予定です」

 モスバーガーを展開するモスフードサービスは6月末で中国事業から撤退。理由は「再建を模索したが、投資対効果は見込めないと判断した」(広報IR・SDGsグループ)という。

 前出・真壁氏は中国市場の購買力は今後も厳しい状況が続くのではないかと見ている。

「個人消費の低迷により、中国市場では値下げ競争が激化しています。デフレの深刻化によって企業の収益が圧迫され、不況が長引くことが懸念される状況です」

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