キャリア

【セカンドキャリアの武器となる資格】外国人材の受け入れ拡大で「日本語教員」が引く手数多 「登録日本語教員」の資格取得で月20万円以上稼ぐ人も

理想の働き方に合う資格を

 人生100年時代といわれて久しく、定年後にセカンドキャリアを歩むことは当たり前になった。総務省の統計によれば、2022年の65歳以上の就業者数は、過去最多の約912万人に。その分、労働市場での競争は激しくなり、転職先や再就職先を思うように見つけられない人もいる。

 そうしたなかで、資格の取得は武器となる一方、資格の「選び方」にも注意が必要だという。金澤氏が指摘する。

「どんな資格でも取れば安泰、というわけでは決してありません。稼ぎたい収入の目標や希望する働き方に合致する資格なのかどうか、取得にかかる費用や難易度に無理がないかなどを見極め、適切な目標設定をすることが大切です」

 日本語教員になったTさんも、年齢や収入を加味して働き方を選択したと語る。

「取得から65歳までは、日本語学校に常勤で働いて、月給は手取りで20万円程度でした。ただ、フルタイムで週休2日制の勤務はそれなりに忙しかったので、年金受給が始まる65歳になったタイミングでフリーの日本語教員として独立し、自宅にいながらオンライン授業をするスタイルに切り替えた。月収は10万円以下になりましたが、体力的な負担はかなり減って楽しく働いています」

後編に続く

※週刊ポスト2024年10月18・25日号

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