様々な経済効果の試算で知られる関西大学の宮本勝浩名誉教授が、2024年のドジャース・大谷翔平の経済効果を計算した結果、約1168億1181万円という金額に達したことを公表。メジャー史上初の50-50の達成や自身初となるポストシーズン進出など、これまで以上に注目を集めるシーズンを送る大谷だが、宮本名誉教授に話を聞くと、「シーズン中の経済効果の膨れあがり方」が他に例のないものとなっているのだという。
最新の経済効果の計算結果について宮本名誉教授に話を聞くと「約1168億円というのは、ポストシーズンを勝ち抜いてワールドシリーズまで出場すると仮定した時の経済効果。エンゼルスに在籍していた2023年の経済効果は約504億1008万円だったので、約2.3倍の経済効果を生み出していることになります」と説明した。今回の計算結果は、宮本名誉教授にとっても驚きの内容だったという。
「大谷選手の経済効果は1人のアスリートが活躍した結果というレベルにとどまらない。大谷選手がコマーシャルに出演する企業の信頼が高まり、品物やサービスの購入につながる社会現象が起きている。大谷選手の存在そのものが社会現象となって経済効果を拡大しているわけです。他のアスリートではこれまでになかったことだ」
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