わずか3年で5倍近くに急増
宮本名誉教授が計算した経済効果は、アメリカ国内と日本国内における「直接効果」、それに付随する「一次波及効果」「二次波及効果」に分かれる。
アメリカ国内の直接効果としては、ドジャーススタジアムでの消費額、大谷の年俸、放映権料収入、球場などの日米企業の広告料、コマーシャル契約をする海外企業の売上増加額、大谷選手のバットやホームランボールなどグッズのネット販売などがあり、これらを合計すると約446億7954万円。
日本国内の直接効果は、応援観戦ツアーの売上額、大谷のグッズ売上額、コマーシャル契約をしている日本企業の売り上げ増加額などがあり、この合計を約94億円としている。日米の直接効果は約540億7954万円となり、ここから産業関連表を参考にして経済効果を求めると約1168億1181万円になるのだという。
宮本名誉教授はこれまでも大谷の経済効果を計算してきたが、メジャー移籍3年目の2021年からの推移は以下のようになっている(括弧内は所属球団)。
・2021年(エンゼルス):約240億1674万円
・2022年(エンゼルス):約457億941万円
・2023年(エンゼルス):約504億1008万円
・2024年(ドジャース):約1168億1181万円
今年は昨年から約2.3倍になり、初めてリーグMVPを獲得した2021年と比べると約4.9倍になっている。