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都心繁華街の“カフェ大混雑”問題がますます深刻化 「カフェオレ1杯が出てくるまで30分」「1時間待ってやっと入店」の悲鳴も

 コンサートなどのイベントが行われている会場付近のカフェは、通常より混雑しやすい傾向がある。前出の小浦氏はこう話す。

「渋谷公会堂の近くには国立代々木競技場第一体育館もあり、ここでコンサートなどが行われていると、開場前に時間を潰すお客さんで昔から付近のカフェはかなり混雑します。さらに近年は海外からの観光客も増え、より混みやすくなっているのは確かでしょう。週末に関しては、明らかに需要に応えきれていない様子が見て取れます」

休憩のためにわざわざ並ぶのもバカバカしい

 カフェチェーンだけでなく、喫茶店も混雑しているようだ。都内に住む会社員のBさん(50代男性)が話す。

「休日は時々妻といっしょに新宿で買い物をしたり映画を見たりしつつ、喫茶店で休憩するのが定番コースでした。でも、最近はどこの喫茶店も混んでいて、なかなか入れなくなったように思います。最初は仕事をしている人で混んでいるのかと思いましたが、必ずしもそういうわけではない。休憩のためにわざわざ並ぶのもバカバカしいので、最近は買い物を済ませたらすぐに帰るようになりました」

 渋谷や新宿以上に、カフェが少ないのがお台場だ。前出の小浦氏はこう話す。

「お台場は、渋谷や新宿に比べて人が少ないとはいえ、カフェなどの休憩場所の数も圧倒的に少ない。各ショッピングモールに1店舗か2店舗ほどカフェがありますが、休日は常時満席状態ですね。ダイバーシティ東京 プラザにある比較的大きめなフードコートも大混雑です。2022年3月にヴィーナスフォートが閉館し、そこにあったカフェやファストフードがなくなった影響もあると思います。ちなみに、お台場のサイゼリヤも今年4月に閉店し、またひとつ手軽な休憩場所がなくなってしまいました。

 お台場の場合、ショッピングモール内にレストランがあって、食事にはそこまで困らないんですが、カフェのような気軽に休める場所が足りていない印象です。もちろん、かつてほどお台場に人が集まらなくなってはいるものの、海外からの観光客も買い物客も多いですし、イベントも頻繁に開催されている。カフェのような休憩できる店舗への需要はかなり高いと思います」

 コロナ禍では閉店する喫茶店もあったが、すっかり街なかに人が多くなった昨今。都心の繁華街ではカフェのニーズに対して、需要が追いついていない現状があるようだ。(了)

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