《11月5日スタート》東証の取引時間が「30分延長」で個人投資家にどんな影響があるのか？　新たに導入される「クロージングオークション」の仕組みも解説

投資家への影響は？

　日中頻繁に売買しない人には、ほとんど影響ないでしょう。ただ、取引時間終了間近を狙って売買する人は、クロージングオークションの影響をしばらくは注視しておいたほうがよさそうです。

　もうひとつ気になるのは決算発表です。現状は、15時の取引時間終了と同時に発表する企業が大多数です。事前調査では、取引時間延長に合わせて、発表時間も15時半にずらすと考えている企業が大半のようです。決算チェックを丁寧に行う投資家にとっては、作業時間のスタートが遅れるため、夜更かしにつながるかもしれません。

今回のまとめ

・11月5日から東証の取引時間が30分延長される
・15時25分から30分までのラスト5分は、リアルタイムの売買ができない
・決算発表時刻も延長時間にあわせて後ろ倒しに

【プロフィール】
藤川里絵（ふじかわ・りえ）／個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。