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投資
おけいどん式投資メソッド

億り人投資家・おけいどん氏が指南する銘柄分析の極意 「良い高配当」と「悪い高配当」をどう見分けるか

【ステップ5】「良い高配当」と「悪い高配当」を見分ける

 実は、「高配当」といっても、良い高配当と悪い高配当があります。見分け方を説明しておきます。

【1】増配による高配当 ◎
【2】株価低迷による高配当 ×
【3】特別配当や記念配当による高配当 △

 配当利回りは、「1株あたり配当予想÷株価×100」で計算されます。よって、分子にあたる1株あたり配当予想が増えて、配当利回りが高くなることが理想的なのは言うまでもありません。これが【1】のパターンで、良い高配当です。増配による高配当は、新規投資でも、保有銘柄でも、ウェルカムなことです。

 しかし、分母にあたる株価が下がると、配当金が前年同額でも配当利回りが高くなってしまう「罠」があります。これは【2】のパターンに該当する「悪い高配当」です。

【1】と【2】を見分けるには、株価をチャートで確認することが必要です。 当該銘柄の5年チャートや10年チャートが右肩下がりなら、高配当利回りであっても投資すべきではありません。株価が下落し続けるには、それなりに理由があります。業績悪化で減配、無配になりかねません。

 もう1つのパターンがあります。企業は、特別な利益があがったときに「特別配当」を出したり、創業20周年などで「記念配当」を出したりすることがあります。

 保有銘柄がこれに該当したら喜ばしいことですが、新規投資する際には注意が必要です。これは【3】のパターンに該当するイレギュラーな高配当です。一時的に高配当になっているだけかもしれず、「落とし穴」にハマらないようにしましょう。

「A社が高配当!」というニュースにイージーに飛びついてはいけません。高配当の中身を確認するようにしてください。

第2回につづく

※桶井道・著『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』を元に一部抜粋して再構成

【プロフィール】
桶井道(おけい・どん):個人投資家(投資歴25年)・物書き。1973年生まれ。世界中の優良株・ETF等を約100銘柄保有し、高配当株および増配株を買ったら放置する「ぐうたら投資」を極めてから資産成長を加速させる。2020年に資産1億円達成すると同時に早期退職を実現、2024年にはピークで資産1.9億円に到達。最新刊は『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現!おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)。


新刊『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現!おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)では、世界の優良銘柄100選がカタログ形式でまとめられ、桶井氏が各銘柄を詳細に分析・解説。株価チャートおよび売上高・利益・配当金などの数字はマネックス証券の情報を引用して網羅されているので、企業データの研究にも最適。

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