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投資
おけいどん式投資メソッド

億り人投資家が解説する「ファンダメンタルズ分析」6つのステップ 売上・利益だけでなくキャッシュフローやROEもチェックする意味

投資先の「企業の実力」を見るにはファンダメンタルズ分析も大切

投資先の「企業の実力」を見るにはファンダメンタルズ分析も大切

 2024年からスタートした新NISAをきっかけに、株式投資を始める人も少なくないだろう。中でも「配当金狙い」の投資は初心者でも始めやすいと人気を集める。そうした配当狙いをメインとする「ぐうたら投資」で、億り人となったのがおけいどん(桶井 道)氏だ。優良な高配当株・増配株を保有し、資産1.8億円を築いたその銘柄選びはどうやっているのか。

 新刊『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』をもとに、「ぐうたら投資」の銘柄分析法を解説。第2回では企業の実力を見るために大切なファンダメンタルズ分析のやり方を紹介する。【全3回の第2回】

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「売上高」「営業利益」「営業利益率」「増収率」「増益率」「1株あたり利益(EPS)」「キャッシュ・フロー」「ROE」を確認します。過去5年から10年間を対比しましょう。

 過去の推移を確認するだけではなく、「中期経営計画」を読み、数年先の売上高、営業利益、営業利益率など将来像まで確認すると完璧です。

【ステップ1】「売上高」と「営業利益」を見る

 確認する際のポイントは、「売上高」が成長しているかどうか。

 会社の成長は売上高が伸びることが基本です。売上高が利益の源泉です。そして、「営業利益」が成長していることも必須です。

「利益」にはいろいろありますが、本業での儲けにあたる「営業利益」を見てください。本業で儲かってないと話になりません。つまり、売上高が成長し、営業利益も成長していることが必須です。

 売上高が成長して、営業利益も成長することを、「増収増益」といいます。この言葉はキーワードになりますので、ぜひとも覚えておいてください。

 増収増益の企業を探すことが投資の基本のひとつになります。成長しない企業に未来はなく、株価の上昇も期待できません。高配当株であるなら、業績が横ばいであっても合格ラインではありますが(ただし、株価の上昇はあまり期待できない)、高配当株ではないなら業績横ばいの企業には手出し無用です。

 言うまでもなく、売上高が減っている、営業利益が減っている企業への投資は避けましょう。

次のページ:【ステップ2】営業利益率を確認する

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