人生100年時代を迎え、老後の資産計画をどうするか――。これは“億り人”も例外ではない。高配当株・増配株を長期保有する「ぐうたら投資」で資産1.8億円を築いたおけいどん(桶井 道/50歳)氏は、高齢になっても実践できる持続可能な「仕組み化」された投資を考えた。
しかし、もっと大切なのは「お金の使い道」だと力説する。新刊『おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』より、これからのお金の使い方について紹介する。【前後編の後編。前編から読む】
死んでからでは遅い! 「お金の使い道」を考える
ここまでは、「仕組み化」、投資の仕方、お金の増やし方や目標について語りました。
さらに、大事なお話をします。お金は持っているだけでは、単なる紙、単なるデータに過ぎません。「仕組み化」しているので、毎月のように配当金が入るうえに、基本的には元本を取り崩しません。
お金の使い道をどうするのか? お金はあの世まで持ってはいけませんから、どう有効に使うのかが大切になります。
私が資産2億円以上+配当金300万円をはじき出した根拠は、老後にシニアマンションで暮らしたいからです。
シニアマンションとは、高級マンション+ホテル+老人ホームのいいとこ取り。フロント、コンシェルジュ、介護士もしくは看護師など24時間有人サービスがあり、住民専用のライブラリー、ラウンジ、レストラン、大浴場、庭園、クラブ活動、そして提携クリニックなどがあります。
施設・サービスが優れているだけあり、費用もかかります。月額で、配当金(じぶん年金)25万円+公的年金11万円=36万円、これをシニアマンションでの生活費に充てる計算でおります。こうしてキャッシュ・フローをプラスマイナス0にします。これも「仕組み化」です。
お金は、「楽しい」「おいしい」「心地良い」「癒される」「家族のため」「社会のため」「誰かのため」など経験や貢献に変えてこそ価値があると思います。
誰かのために使う、その「誰か」にはもちろん自分も含みます。自分、家族、社会、地元(地域)を幸せにするお金の使い方を考えています。お子さんがいらっしゃる方は相続させるのもいいでしょう。
若いうちは買物もいいでしょう。自分を充たすことも必要ですからすべて我慢して投資に回すのではなく、ときには欲しいモノを買って楽しめばいいです。