誰かのためにお金を使う
私は、48歳で「子ども食堂」の運営に携わりました。地元のいろんな子ども食堂を見て回り、立ち上がったばかりの課題山積の子ども食堂にあえて飛び込みました。
不定期でお手伝いしたり、寄付をしたり、食材を提供したりする「支援メンバー」ではなく(もちろん、それも素晴らしい貢献で、そういう人がおられるから成り立っています)、定期的で直接運営に携わる「運営メンバー」となりました。
組織化ができていない、集客ができていない、寄付・食材が足りていない、コロナ禍でのオペレーション……山積の課題をひとつずつ解決して、数ヶ月で毎回売り切れとなるまで育てて、市役所から褒められました。
地元への恩返し、次世代への貢献でしたことですが、逆に子どもたちの笑顔に元気を貰う結果になりました。現在、その子ども食堂は、会場となる飲食店の店主さんが体調不良となりお休みしています。店主さんの復帰を待ちながらも、別の子ども食堂の支援メンバーとなり活動しています。
投資を通じた貢献もしています。新興国への投資は、社会貢献、国際貢献の気持ちも含みます。たとえば、ベトナム株投資は、電力関連への投資もしていて、ベトナムの課題である電力不足の解消に微力ながらも貢献したいと願っています。
人生の終盤では、保有する個別株やETFの一部を売却して、地元に高規格救急車を寄贈することを決めています。車種はトヨタのハイメディック、予算はインフレを勘案して2500万円くらいで見積もっています。地元への恩返しです。
さらには、この先数十年間の資産運用の結果次第ではありますが、死後は遺贈も考えています。そこで、「マイ基金」という手段を選択肢に入れています。自分の遺産を、自分が思い入れのある公益活動に使うことができるのです。