大相撲は「ネット経由でモンゴルや欧州への配信」が視野に!?
国技の大相撲は、2か月に一度ある本場所の15日間を長くNHKが独占中継してきた。それが2018年1月場所からはABEMAが序ノ口からの全取組をネットで無料生中継している。NHKが中高年のコアな相撲ファンをターゲットにしているのに対し、ABEMAは若年層や初心者の取り込みを狙っているという。相撲担当記者が言う。
「ABEMAは場所ごとに視聴者数が増え、とくに10代は1.5倍、10代も含めた34歳までの若年層は2倍に伸長した。女性も前年比2倍増で、男女を問わず幅広い年代のファンに広がっている。現在は国内での視聴に限られているが、インターネット配信の強みは世界展開が視野に入れやすいこと。いずれは幕内力士を輩出するモンゴルや欧州、南米など世界中にビジネスを拡大していく狙いがあるといいます」
スポーツ中継は、「地上波とネット配信の棲み分け」となるのか、「地上波から消えていく」ことになるのか、時代の転換期を迎えていることはたしかだ。