健康維持、体力づくり、減量、美容……さまざま目的を持って通う“ジム”。「月会費を払うことでモチベーションを保てる」「形から入ることも大事」などという理由で、半ば自分を奮い立たせるために入会し、おしゃれなトレーニングギアや水着を購入したことがあるという人もいるのではないだろうか。
ただし、そこまでしても継続できない人が多いのもまた事実。この記事では、「運動習慣がないけどジムに入れば大丈夫だろう」と考えたが長続きせず、結局は別のやり方で健康維持に務めるようになったという都内在住の会社員・Aさん(40代女性)のケースを紹介しよう。
「初めてジムの会員になったのは20代。筋肉をつけたくて最初の頃は週に2~3回は行き、プールで泳いだり、ランニングマシンで走ったりしていました。でも、仕事で疲れて帰ってきた後に運動するのも億劫で、徐々に通う頻度も落ち、1年も続かなかったと思います。そのあとも引っ越すたびに近所のジムの会員になるんですが、やっぱり続かない」
Aさんがジム通いでもっとも面倒だと感じることは、「準備」だった。
「近所のジムといっても、部屋着のまま行くわけにはいきません。ジムに行ったらまたそこでトレーニングウェアに着替えなきゃいけないし、運動が終わった後も着替えて帰らなければならない。ジムに行こうと思ってもそうした面倒さを考えると、どうしても足が遠のいてしまう」(Aさん・以下同)
ジムに通わなくなると、当然毎月の料金は無駄になる。Aさんは、「会費をモチベーションにできればよかったんでしょうけど、プレッシャーを感じるだけで、結局辞めてしまうんですよね」という。