ネットでは日々、新しい言葉が生まれているが、最近SNSを中心に盛り上がっているのが「伊能忠敬界隈」という単語。日本地図を作成するため日本中を歩き回った伊能忠敬にあやかり、「とにかく日本中どこでも歩き回る人」を表す言葉だが、どういった経緯で歩くのにハマったのか、“リアル伊能忠敬界隈民”たちの声を集めた。
Aさん(40代/男性)の経緯は非常にシンプルだ。
「30代後半から腹回りの肉付きが良くなってきて、水泳、ジム、ジョギングなど、色々な運動をやってみましたが、どれも三日坊主。たどり着いたのがウォーキングでした。我が家は最寄り駅からバスで10分かかるので、その区間を歩くようにしたら効果はてきめん。お腹は順調にへこみ、調子に乗って最寄り駅の1~2駅前で降りて歩くようになりました。今では毎日7kmから10kmぐらい歩いています」
Bさん(30代/女性)の経緯は、時代の流れとリンクしたものだった。
「コロナ禍でマスク生活になった時、満員電車でマスクをつける・つけないのトラブルを見て、電車に乗るのがイヤになったんです。家から会社まではドア・ツー・ドアで45分ほどですが、歩いても1時間20分ぐらい。通勤は週3程度で、試しに歩いて通ったら楽しさに目覚めてしまい、通常出勤に戻った今も徒歩通勤を続けています。往復歩くと約2万歩ぐらい。アプリで歩行距離や消費カロリーをチェックするのが楽しみになっています」