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タクシー不足解消に向けて「新人タクシー運転手増加」の功罪 利用客は「同じ料金なのにストレスが貯まる」と困惑、地理試験廃止で質の低下を懸念する声も

最初から道を知らないと開き直られても…

 新人のタクシー運転手に何度か遭遇したことのある男性会社員・Rさんは、「『道を知らない』と開き直られても困る」と苦笑いだ。

「住所を伝えてナビに入れてもらうのですが、『指定の道はありますか』、『細かい道は知らないので教えてください』など、とにかく道をこちらに聞いてくる。指定通りに行かないと怒るお客さんもいるだろうから、道の指定を確認するのはマニュアルなんだろうなとは思うのですが、『お任せで』と言ってるのに、『知らないので……』と言う。最初から道を知らないと開き直るのはどうなんでしょうか。新人なら乗車料金が安い設定とかならわかりますが、同じ料金を払うなら、道を知っていて、こちらにストレスを与えない運転手を選びたいです」

 つい最近、「新人運転手に道を間違えられた」というのは、女性会社員のOさんだ。

「目的地を伝えると、何度も『詳しい道を知らないので』と言いながら運転するんです。不思議だったので『○○までは大きな道路しか基本使いませんよ』と言うと、『新人なんです』とカミングアウトされました。

 別に新人さんでもなんでも、早く目的地に着いてくれればよいので、それは特に気にしなかったのですが、目的地に近づいた頃合いで、運転手さんが何度もナビを確認していたので、なにげなく『行き先は線路の向こうですよ』と言うと、運転手さんはナビを無視して、とにかく駅の反対側に向かって直進したのです。

 でもそうすると、道順的には私の目的地には遠回りになってしまう。ナビ通りいけばよかったのに、まるで私が悪いみたいな嫌な雰囲気になったので、結局駅前で降りて歩きました。早く着きたいからタクシーに乗っているのに、お金がかかったうえに結局多少歩く羽目になって、その日は一日気分が悪かったです」

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