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若者男性を悩ます「披露宴でのスーツ」問題 「ほとんど着ないものをわざわざ買うのは…」「一着持っていたけどカビちゃって」「かといってレンタルも高いし」

さすがに披露宴はスーツが定番だけれども…

さすがに披露宴はスーツが定番だけれども…

 コロナ禍を経てテレワークの導入やオフィスカジュアルの浸透もあり、スーツを着ない、あるいは着なくなったという社会人も多いだろう。とはいえ「いざ」という時にはスーツが必要という価値観はまだまだ根強い。たとえば結婚式や披露宴に参列するときは、男性の場合はスーツが定番だが、若年層からは「年に数回も着ないものを揃える意味が分からない」と不満の声も聞こえてくる。

一生に数回しか着ないものを買うのもバカバカしい

 製造業をしているYさん(20代男性/神奈川県在住)は、仕事中は作業服を着るため、スーツとは縁が無い生活を送っている。唯一持っていたリクルートスーツも体型の変化で着られなくなっているため、“有事”の際には誰かから借りている。

「自分としては、披露宴は相手への気持ちこそが重要だから、着るものはなんでもいいと思っているんですけど、去年友人の披露宴に呼ばれた時に私服でもいいかと尋ねたら、『申し訳ないがスーツで来てくれ。俺は気にしないけど、親が気にするから』と言われ、叔父に借りました。『ユニクロでいいから一着スーツを買えば』ともよく言われるのですが、一生に何度も着ないようなものを改めて買うのもバカバカしくて」(Yさん)

スーツはクリアしたが靴で躓く

 プログラマーのUさん(30代男性/東京都在住)もスーツを着る機会は披露宴かお葬式のみ。仕事は基本的に在宅で、スーツの必要性を感じていない一人だが、披露宴に招待された時には「さすがに悩んだ」と明かす。

「そもそも交友関係が広いわけでもないので、披露宴に招待されることも少ないのですが、昨年は新郎新婦両方が知り合いの披露宴に招待され、出席することに。普段着で行ったらいけないことぐらいはわかるのですが、かといってスーツらしいスーツも持っていません。

 仕方なく体格が似ている父のものを借りましたが、足のサイズは合わず、黒いスニーカーで行こうとして親に止められました。結局数千円の安い黒い革靴を買いましたが、他に使うわけでもなく、安いとはいえムダが気になりますよね。ご祝儀を渡すのはいいんですけど、それ以上に格好のプレッシャーがかけられる披露宴にはもう呼ばれたくないです」(Uさん)

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