大好きだったロールキャベツがなくなった
具のサイズやラインナップが気になり、買わなくなったという人も。メーカー勤務の20代女性・Bさんは、「なんか、小さくなりましたよね?」とサイズダウンに疑いの目を向けている。
「原材料高騰で仕方ないとは思っていても、おでんの具が小さくなったように感じます。特に厚揚げや大根、はんぺんはかなり小さくなった印象です。学生時代の友達と定期的にコンビニのおでんパーティーをやっているのですが、『あれ、昔よりも小さい?』『思ったより高かったね』など、大きさの変化がいつも話題になります。
小さくなったうえに価格も上がり、コスパが悪くなっただけでなく、よく行くコンビニでは、大好きだったロールキャベツがなくなりました。採算が悪くなったのでしょうか……」
コスパを考えるならパックかカップか
価格以外の理由で、購入に抵抗を感じるようになった人もいる。金融機関勤務の30代男性・Cさんは、「あまり疑いたくないですけど、衛生面が不安です」と語る。
「昔はコンビニおでんが大好きでよく買っていましたが、ある時から衛生面が気になりだして……。コンビニのおでんって、什器にフタがない時からホコリや虫が入っていてもおかしくないなと思っていたし、フタがあったとしても、正直誰がどういうふうに具材を触っているかわからないというか。いろいろと気になり出してしまって」
それでもコンビニおでんが恋しくなり、買おうとしたこともあるCさん。コンビニおでん離れを決定づける“思わぬ事態”に見舞われたという。
「コンビニに外国人の店員さんが増えて、おでん購入の難易度が上がったように思います。大根やたまごなどメジャーなものは通じるんですが、もち巾着、がんも、ちくわぶが通じず、指を差して購入しました。いろいろと気を遣うというか、面倒になっちゃって。
たとえばセブン-イレブンなら、300円台で7つの具が入ったおでんパック、もしくは5つの具入りのおでんカップも売っています。レジ横で買うよりも、具の量も多く安いのでお得感があります。おでんパックも昔はもっと安かった記憶がありますけど……」(Cさん)
物価高で財布の紐が固くなりがちだが、コンビニレジ横の人気商品おでんも例外ではないようだ。(了)