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ビール戦線異状あり

酒税改正で激化するビール大手各社の「新商品競争」 キリン、サントリーの回答でわかった「新定番ビールの共通点」とは

「酔うために飲む」のではない商品

 どちらの商品も「飲みやすさ」と「飲みごたえ」の両立を狙っていることがわかる。この2商品を迎え撃つのが、ビール業界のトップ企業であるアサヒビールだ。売上ナンバーワンの「アサヒスーパードライ」を持つアサヒはブランド力を生かして、昨年10月にアルコールが3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。どういった購買層を狙った商品なのか。アサヒビール広報部はこう説明する。

「ドライクリスタルは流行に敏感で、新しい物やトレンドを好むビール類飲料者や、酔うために飲むのではなく、日々の充実の為にポジティブにビールを引用する方々に楽しんでいただきたいと考えています」

 アサヒもまだ日常的にビールを飲む習慣のない若者や女性などをターゲットにしていると読み解ける。酒税法改正は今後も続き、2026年にはビールと発泡酒の税額が統一される。今後も「ビール回帰」の動きが続くとみられるなか、各社の新商品は家庭や飲食店の“定番商品”として定着することができるか。

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