ツアーに出場する経費は1000万円
もちろん、竹田のような躍進を果たせる選手は限られている。ツアー関係者はこう言う。
「JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のプロ登録者は1000人を超えるが、ツアーに出場できるのは2割強。下部のステップアップツアー(19試合)を含めても出場できる選手は全体の3割に満たない。出場できたとしても予選落ちすると賞金はない。
おまけに試合に出るとエントリー料やキャディフィはじめ、交通費、宿泊費、食費など1試合で約40万円の経費がかかり、25試合なら1000万円。プロゴルファーの収入にはツアーでの賞金の他に、所属スポンサーや用品・用具の契約金などがあるが、これも一部のトッププロに限られる。かかった経費を“回収”するには賞金ランク80位ぐらいまでに入らなければならない」(ツアー関係者)
とはいえ、プロ1年目から結果を出す選手も少なくないのが興味深い。昨年は神谷そらが8試合目に初優勝し、メジャー大会の日本女子プロで2勝目を挙げた。ルーキーイヤーに8068万円(11位)を稼ぎ、メルセデスランキング19位でシード権を手にしている。
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