元高級コスメ勤務の女性は「基礎化粧品はシンプルで十分」
プロの目には、「中学生でデパコス」はどう映るのだろうか? 過去に高級コスメブランドで勤務していた女性・Cさん(51歳)は次のように語る。
「10代の子どもたちのデパコス使用は、別に悪いことではないと思います。お小遣いを貯めて、憧れのディオールやシャネルのコスメを買うというのはアリだと思います。ただ、アイシャドウやリップなら良いですが、10代で肌がきれいな頃から刺激が強いファンデーションやコンシーラーなどを重ね塗りする必要はないですね。また、高級な基礎化粧品を継続的に使用する必要もないのでは。
むしろ、若いうちは基礎化粧品をシンプルにして、日焼け止めで紫外線対策をおこない、化粧水と乳液で保湿をしてあげる、洗顔を丁寧におこなう、というシンプルなスキンケアで十分。最近ではプチプラでも美容成分が配合されている商品も多いので、そういったものを普段使いして、『ごほうび』にデパコスのコスメを使うというのでも良いかもしれませんね。SNSのインフルエンサーの場合、『案件』、つまりPRでデパコスを宣伝している場合もあるので、購買意欲を刺激されすぎないように注意が必要です」(Cさん)
かつては「大人になったら購入するもの」というイメージが強かったデパコス。最近では高級ブランドの商品を紹介する若いインフルエンサーも増えており、中高生のあいだでも“デパコス欲”が増している。自分たちが若い頃は存在しなかったSNSが子どもたちのあいだで大きな影響力を持っていることもあり、母親たちの心中も複雑なようだ。