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“チェックのシャツ=オタク”の決めつけイメージに困惑する令和のオタ達 「今どきそんなオタクはいない」「気をつけても滲み出るオタク臭に四苦八苦」

チェックのシャツが着づらくなって…(イメージ)

チェックのシャツが着づらくなって…(イメージ)

 推し活がすっかり世間に浸透して、かつてはネガティブに捉えられてきた“”オタク“という言葉もポジティブな意味合いで使われる機会も増えてきた。それでも依然として、ドラマや映画などでしばしば描かれる“ステレオタイプのオタク”は、決まってチェックのネルシャツ。さらにわかりやすい“オタクらしさ”を演出するものとして、黒縁メガネ、シャツをパンツにイン、リュック、ハチマキなどといった要素が加えられ、“ダサい”イメージが強調されることもある。しかし、今やこういった“オタクらしいオタク”は、ほとんど見かけない。

 エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏は、いわゆる“オタク”がたくさん集まるコンサートやイベントに足を運ぶことも多い。そこで見る光景について、こう話す。

「女性アイドルのコンサートや、アニメファンが集まる声優のコンサートなどの現場にも行きますが、チェックのネルシャツをジーンズにインしているような“オタクファッション”の人はほとんど見ません。グッズのTシャツや自作の“推しTシャツ”などを着用して、大いに楽しんでいる人はいますが、“オタクファッション=チェックのシャツ”というのは、逆にリアリティーがないように思います」

 一方で、オタク本人が“チェックのシャツ=オタク”というイメージに縛られてしまうケースもあるようだ。10年以上、ある女性アイドルグループのファンを続けているという会社員・Aさん(30代男性)は、あるときからチェックのシャツを着なくなったという。

「以前、学生時代の友人と飲む機会があって、そこで“最近は○○のコンサートに通っているよ”という近況を話していた時のこと。そのときたまたま僕はチェックのシャツを着ていて、『さすがアイドルオタクはチェックのシャツを着るんだね!』とイジられたんです。まさかそんなイジられ方をされるとは思ってもおらず、結構ショックでした。

 実際自分はオタクなのでオタクだと思われることは別に構わないんだけど、ドラマなんかに出てくる、ステレオタイプのオタクみたいだと思われるのはイヤだという……。それ以来、チェックのシャツを着るのはやめ、基本的に洋服は全部無地です。Tシャツもシャツもセーターなんかも絶対に無地。色も黒や紺、グレーの地味なものが多いですね。そもそもファッションにもあまり興味がなく、下手に頑張ってしまうと逆に悪目立ちしてしまいそうで怖い。とにかく目立たないように、無難な服装を心がけています」

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