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家計

【サブスク全盛でもタワーレコードの業績好調】二極化するCD・レコードの“現物”を買う人たち 「推し活で特典求めるアイドルファン」と「中古盤を買い漁る音楽ファン」

夜のタワーレコード。看板の見え方も変わる

夜のタワーレコード。看板の見え方も変わる

フラゲ日にはタワレコに大行列

 こういった推し活に心血を注ぐ熱心な音楽ファンが増えたことも影響してか、CD小売大手のタワーレコードは、2024年2月期(第43期)に前期比85.5%増となる18億8300万円の利益を計上し、過去最高益を記録した。エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏も、タワーレコードの好調ぶりを感じているという。

「学生時代から何十年も渋谷や新宿のタワーレコードに通っていますが、年々K-POPを含むアイドルグループの売り場が存在感を増しています。CDの発売前日となる火曜日、いわゆるフラゲ日ともなると、男性グループのファンと思しき若い女性たちがタワレコのレジの前に大行列を作ることも珍しくない。“CDが売れない時代”とは言うものの、同じCDをたくさん買う人が増えているような感覚は、確かにあります。実際、私自身も好きなアイドルグループのCDを複数形態買うこともよくあります。

 ただし、洋楽の新作CDなど、どんどん減っているジャンルもある。たとえば渋谷のタワレコでも20年くらい前に比べると洋楽の売り場は小さくなっています。昔は渋谷のタワレコで海外アーティストの旧譜を探すこともよくありましたが、最近では探してもお目当てのCDがないことも多い。そもそも旧譜が廃盤になってそのままというケースも多く、欲しいものが手に入らないのは仕方ないのでしょう。そういう意味では“より売れる新譜”に軸足を置くことで、タワレコが好調をキープしているのかもしれません」

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