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家計

《電気料金高騰に克つ》光熱費を抑えつつ、自分で自分の体を温める「自家発電」のポイント 室内でも室外でも頭寒足熱を意識、夕食メニューにも工夫【医師や実践者が解説】

体温の4割は筋肉が作っている

 昼間は活動的に過ごすことで、効率的に体温を上げることができる。アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長の高林孝光さんは「自家発電のポイントは筋肉」と話す。

「人の体には『熱産生』という機能があり、筋肉を動かすことで熱を発生させて体を温めることができます。日中は長く座りすぎないよう体を動かし、筋肉を使いましょう。掃除に雑巾がけを取り入れるなど、工夫するといいです」(高林さん)

 空いた時間にはトレーニングやストレッチを取り入れたい。高林さんが紹介するのは「忍者ぷるぷる体操」。

「筋肉を意図的に震わせることで、熱を生み出すことができる。胸の前で両手を合わせ、忍者が呪文を唱えるときのように人差し指を立てます。そのまま両手を目いっぱいの力で押し合い、胸や腕の筋肉がぷるぷると震え始めたら終了です。最初は震えるまで1分ほどかかる人もいますが、続けると震えるまでの時間が短く、発熱しやすくなります」

 石原さんも体を動かすことをすすめる。

「体温の約4割は筋肉が作っているので、運動すれば自家発電できる。通勤時間などを活用して1日20分は歩いてほしい。買い物帰りは、荷物が入ったショッピングバッグを上げ下げしてもいい。筋肉の約7割は下半身にあるので、スクワットも効果的。1日30回くらい行ってください」

 ガス・水道代を節約し、電気代0円で暮らす染織作家のフジイチカコさんは、エアロバイクを改造した「人力発電機」を使って体を温めているという。

「自転車のようにペダルをこぐので、5分で体がポカポカします。発電もできるので一石二鳥です」

 体を動かした後、昼食には何を選ぶといいのか。

「七味やねぎなど薬味が入ったそばや、スパイスたっぷりのカレーは体を温めてくれます」(石原さん)

次のページ:体を温める夕食メニューの具材の選び方

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