スマホのマナー違反も
Sさん(30代/男性)が有楽町の映画館で見かけたのは、スマホの“マナー違反”だ。
「上映中にスマホが鳴って『マジか』と思っていたら、そのまま電話に出たので開いた口が塞がりませんでした。何語かわかりませんが、聞こえてきた言葉で外国人だとわかりました。さすがに近くの人が注意していましたが、声のボリュームは落としたものの喋るのはやめない。
しかも本編が終わったらすぐに立ち上がり、会話をしながら映画館を出ていく。僕はエンドロールを見ながら余韻に浸るのが好きなのですが、その日はそんな気持ちになれませんでした。途中退場は自由ですが、話しながらはどうなのか」(Sさん)
北海道在住のNさん(20代/男性)も、札幌の映画館で外国人客の“スマホ操作”に遭遇したという。
「上映中、左隣に座っていた海外の方のスマホが鳴ったんです。どうやらマナーモードにしていなかったらしく……。『やべっ』という雰囲気で、慌てて電話に出るために退席していきました。それで一時はホッとしたんですけど、数分後にまさかの通話しながら劇場内に戻ってきたんです。
その日はデートで映画館に来ていたのですが、彼女が外国人客のマナーの悪さでかなり 神経を逆撫でされたみたいで、上映後もずっと機嫌が悪かったです」(Nさん)
集団で盛り上がる人たち
Tさん(50代/男性)が新宿の映画館で居合わせたのは、外国人客の集団だ。「比較的空いている夜の回に行ったのですが、とても落ち着いて鑑賞できる雰囲気じゃなく……」とTさんは振り返る。
「自分は後ろから2列目の座席をとっていたのですが、最後列に6人組の若い男女グループがやってきて座りました。韓国語で会話していたので、韓国人グループだったと思います。
本編が始まる前、予告編の段階でもまだ男性の何人かが普通に喋っていて、女性が『シー』みたいな感じでたしなめていました。前方の席の人が振り向いて、眉をひそめていましたね。それだけならまだしも、上映が始まってからも小さな話し声が延々続いていました」
地味なストレスを抱えながらスクリーンを見ていたTさんのイライラが爆発しそうになったのは、頭の横に伸びてきた「足」だった。
「そのうち、ひとりが靴を脱いで、空席になっている私の隣の椅子に足を上げたのです。本気で注意したくなりましたが、上映中に声を上げるのも嫌で……。そんなストレスを抱えながら観ていたのですが、映画が中盤に差し掛かったあたりで、その集団全員がぞろぞろと退出していきました。上映終了後にその席をみたら、スナック類を食べ散らかしたゴミもそのままになっていて、終始気分が悪かったです」(Tさん)