海外ではこんなことが「当たり前」
一方、国が変われば文化も変わる。Yさん(20代/女性)は、留学先のハワイで映画館に行った際、鑑賞スタイルの違いに驚いたという。
「まず、日本ではおなじみの“鑑賞マナームービー”が流れなかったのに驚きました。どうもハワイでは、鑑賞中の笑い声や歓声は、ある程度大丈夫のようです。日本でいう“応援上映”のような雰囲気といいますか」
Yさんは、ハワイでの思い出として「映画館は恋人同士がイチャイチャする場所でもあった」ことを明かすが、同様の体験を述懐するのは、Mさん(30代/女性)だ。
「フィリピンで映画を見に行ったら、“ワーオ!”みたいに、映画の内容に反応する声は当たり前だし、暗闇の中で露骨にラブラブなカップルがいるのも驚きでした。現地の子に話を聞いたら、そのほうが同じエンタメを共有している感じがして楽しいとのこと。むしろシーンとしてるほうが考えにくいそうです」
時代の変化に伴い「鑑賞マナームービー」もリニューアル
大手シネコン・TOHOシネマズでは今年、本編上映前の鑑賞マナームービーを約10年ぶりにリニューアルした。これまで通り英語の音声でも注意事項が流れるうえ、字幕には日本語・英語に加えて中国語が採用された。
映像制作に携わったFRONTAGEの公式ホームページによると、「パーソナルデバイスの変化やインバウンド等、時代の変化により、求められる劇場マナーにも変化があり、今回、全面リニューアルする運びに」とのこと。
ところ変われば、映画の鑑賞方法も変わるもののようだが、最低限のマナーは守りたいものだ。