原材料費や輸送費、人件費などの高騰にともない、飲食チェーンも値上げを避けられない状況が続いている。かつては“安さ”の象徴のような存在だった牛丼チェーンも徐々に値上げ。ワンコインで食べられるメニューは減り、その一方で1000円以上のメニューも珍しくなくなっている。
なかでも、1000円以上の期間限定メニューを多く提供するのが松屋だ。2024年冬には、11月26日から『煮込みビーフシチュー(ライス・みそ汁付)』1130円、『煮込みビーフシチュー定食(ライス・みそ汁・生野菜付き)』1190円、12月10日から『カットヒレステーキ丼』1180円という2種類の1000円超えのメニューが販売されている。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏はこう話す。
「松屋では、毎シーズンさまざまな期間限定メニューが発売されています。レギュラーメニューよりは少々価格が高く、定食系であれば800円台のメニューが多いです。2023年11月には『ビーフ100%ハンバーグ定食』が1090円で発売され、“松屋の1000円超えメニュー”として話題にもなりましたが、2024年は複数の1000円超えメニューが販売されています」
2024年に松屋で販売された期間限定メニューのうち、主な“900円以上の商品”は以下の通りだ。
『シュクメルリ鍋定食』930円(2月6日発売)
『ポーランド風ミエロニィハンバーグ定食 (ライス・みそ汁・生野菜付き)』930円(4月23日発売)
『極厚200gトンテキ定食』1090円(6月11日発売)
『うな丼』980円(6月18日発売)
『カルビホルモン丼』980円(6月25日発売)
『柔厚炙りチャーシューエッグ定食2枚盛』1390円(8月13日発売)
『炙り十勝豚丼』930円(11月19日発売)
『煮込みビーフシチュー定食(ライス・みそ汁・生野菜付き)』1190円(11月26日発売)
『カットヒレステーキ丼』1180円(12月10日発売)
『いくら丼 ※ライス小盛』980円(12月17日発売)
また、過去に販売されていた時より価格が上がっている商品もある。たとえば『シュクメルリ鍋定食』は、2021年1月時は790円だったが、2024年2月には930円となった。『炙り十勝豚丼』も2023年12月時点で830円だったが、2024年11月には100円高い930円となった。