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パチンコ・パチスロ業界の回顧と展望

パチンコ業界「スマパチ限定のラッキートリガー出玉緩和」で“高射幸性の時代”に突入 一方で浮上する“楽しみたいユーザー”離れの懸念

2025年2月にホール導入予定『e蒼天の拳 羅龍』基本スペック(公式ホームページより)

2025年2月にホール導入予定『e蒼天の拳 羅龍』基本スペック(公式ホームページより)

ラッキートリガーによって増えた高射幸機種

 ラッキートリガーは、2024年3月以降にホール導入された機種から搭載できるようになった出玉機能。ラッキートリガーと呼ばれる状態に突入すると、一時的にそれまでの出玉規制を超える出玉性能が実現できるというものだ。ラッキートリガーを搭載するにはいくつかの条件がある。

「本来のラッキートリガーは“射幸性が低いタイプの機種で一時的に大きな出玉が取れるようになる”というイメージでした。しかし、現在では『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』のように、ラッキートリガーの性能をメインとすることで“初当たり確率が低いが、RUSHに入ったときの出玉性能が高い”という機種が増えています。ここ数年のパチンコは出玉性能がかなり制限されていましたが、この1年で一気に射幸性が高い機種が増えたという印象です」

 前述のパチンコ販売台数ランキングでは、上位10機種のうち1位の『e北斗の拳10』、3位の『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』、4位の『e花の慶次~傾奇一転』は、パチンコ玉に触れることなく遊技できる「スマートパチンコ」、通称「スマパチ」の機種だった。2024年はスマパチの普及が進むきっかけとなった1年といえる。

「ラッキートリガーで実現できる出玉性能は、通常のパチンコ機よりもスマパチの方が優遇されています。つまり、スマパチのラッキートリガー搭載機のほうが射幸性を高くすることは可能で、それがスマパチ普及に拍車をかけている。『eフィーバーからくりサーカス2 魔王ver.』のような射幸性の高さは、基本的にスマパチでしか実現しません。今後も高射幸機種人気が続くのであれば、さらにスマパチが増えていくでしょう」

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