2024年は日経平均株価が34年ぶりの最高値更新となる4万2224円を記録し、新NISA(少額投資非課税制度)がスタートするなど投資ブームが過熱した年であった。2025年の株式市場はどう推移し、どんな銘柄が狙い目なのか。会社員時代に「割安成長株」に長期投資するスタイルで3億円の資産を築いた投資家でVTuberのはっしゃんさんに聞いた。
はっしゃんさんは株式市場の見通しについてこう語る。
「2025年は日経平均が5万円を目指す年だと考えています。年始など早い時期から仕込めば、年が終わる頃には大きなリターンや株価上昇が見込める銘柄も多いはずです」
では、2025年はどのような銘柄に注目しているのか。はっしゃん氏はドナルド・トランプ大統領の再登板を見据えて、資生堂とベビー用品のピジョンを挙げる。
「この両社は、どちらも中国市場をドル箱としていた銘柄です。習近平氏が2023年に福島原発の処理水の海洋放出を受けて展開した反日施策が記憶に新しいことと思いますが、この影響で中国での売り上げが激減したという共通点があるんです。
ただしその後、中国は全面停止していた日本産の水産物の輸入規制を再開することで合意するなど、軟化の動きが見られます。そして、今後トランプ政権になって、米国が中国製品に高い関税をかけたりするなどして米中の貿易摩擦が激化すると、中国が日本ルートを頼ってくる可能性も十分考えられる。対日本の軟化はその布石だと私は捉えています。そうした流れのなかで、中国で稼いできた資生堂やピジョンが復活するかもしれない。国際情勢次第なので確実とはいえませんが、今から仕込んでおくと面白いかもしれません」