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ライフ

【結婚への圧力や親戚付き合いの煩わしさだけじゃない】年末年始に帰省したくない人たちの切実な理由「居場所がない」「とにかく寒い」「雪かきで疲弊する」…それぞれの本音

ストーブの上でおもちを焼く家庭も少なくなかった

ストーブの上でおもちを焼く家庭も少なくなかった

「Wi-Fiがない」「部屋は物置」…実家に居場所がない

 Bさん(神奈川県/独身/30代)の実家は岡山県。「実家に帰ると虚無になる」という。どういうことか。

「大学で家を出たので、帰っても自分のものは何一つないどころか、居場所もない。しかも実家があるのは田舎で、遊びに出かけるとしても、イオンまで車で40分。コンビニもないし、出かける場所が単純にありません。

 普段テレビを見ないので、実家でテレビをつけても知らない人ばかり。しかも実家にはWi-Fiが無く、ネトフリやアマプラで時間を潰すこともできない。本当になにもすることがないんです。一昨年帰省した時は暇すぎて庭の木に何度も水やりをしていました」

 Bさんのように、「実家で何もすることがない」という人は少なくない。福岡県に実家があるCさん(神奈川県/30代)は、「自分の部屋は荷物置きになっていて、私のものも居場所もない。夏に帰った時は玄関の脇の部屋で寝かされました。結果、帰っても居心地が悪い」と言う。

 Cさん(東京都/既婚/30代男性)が帰らない理由は、「実家が寒い」ことにある。

「実家は神奈川県の一軒家で、帰ろうと思えばすぐに帰ることはできるんですが、あまりにも実家が寒いんです。暖房器具といえば石油ストーブがありますが、両親はかたくなに暖房をつけようとせず、石油ストーブもケチケチ使う。両親は家のなかでダウンジャケットを着ていますし、私も帰ったら風邪をひいたりします。『帰ってきてほしいと思うんだったら、帰りたくなるような家にしてほしい』と言ったこともありますよ」

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