大切な人のために「仕事を辞める」自由を得る
さらに、投資が私にもたらした最大の恩恵があります。それは、大切な人のために「仕事を辞める」という決断ができたことです。
勢いがあった20代とは裏腹に、サラリーマンとしての晩年は、内臓の持病からフルタイムで働くのが難しくなってしまいました。だんだんと働くのが苦しくなっていたこともあり、ついに持病が悪化したときにはひどく落ち込みました。
そこに追い打ちをかけるように40代半ばで、母親の介護をすることにもなりました。有給休暇を使い果たし、介護休職せざるを得なくなりました。社会的にいえば脂が乗ってくるタイミングで、第一線を離れることになってしまったのです。
そんな私を助けてくれたのも、また投資でした。給料が大幅にダウンしても、投資に回してきたお金が勝手に働き続けているので、最低限の生活やメンタルを守ることができたのです。
このタイミングで、投資にはより一層力を入れました。「投資を学び直せば、人生はいくらでもやり直せる」と自分に言い聞かせ、投資家として這い上がれるよう必死に勉強しました。実は、39~40歳くらいのときにも激務から内臓の持病が悪化して挫折を味わった時期があり、投資を学び直して、再起した成功経験があったのです。よって、もうワンランクアップ! という想いでした。
仕事を休職したこのタイミングでも、労働収入は減ったけれど、総収入を増やす土台づくりに成功しています。