個性的な期間限定メニューを提供するとんかつチェーン「かつや」が、1月10日から『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』を期間限定で販売中だ。巳年である2025年、〈ヘビーな商品でとことんお腹いっぱいになっていただけるよう〉との意気込みで誕生した、ヘビー級のメニューの実力を調査した。
『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』は、カツ丼、牛丼、チキン南蛮を一度で味わえる丼メニュー。サイズはL(ライト)とH(ヘビー)の2種類で、Lはチキン南蛮が1個、Hはチキン南蛮が2個。価格はLが935円、Hが979円だ。マネーポストWEBの庶民派グルメ担当記者・Aが、『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』のHを実食した。
タルタルソースが主役級のインパクト
記者Aが都内某所のかつやに向かったのは、トリプルカツ丼が発売開始された1月上旬の午後1時頃。昼時でもあり、店内は満席で、券売機に行列ができる状態だった。10分ほど並び、券売機で『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』のHの食券を購入。その店舗の販売価格は980円だった。
席につき、待つこと約8分、テーブルにトリプルカツ丼が到着。普通サイズの丼で提供されていることもあり、第一印象はそこまでヘビーという感じではない。ただし丼はとんかつ、チキン南蛮、牛肉で覆われており、ごはんは一切見えない状態だ。
まずは半熟の卵でとじたとんかつを一切れ口に運ぶと、ほんのりと衣のサクッとした感覚を残しつつも、柔らかい食感は安定のおいしさ。そして、丼の上でひと際存在感を発揮するのは、ジューシーで柔らかい鶏肉がサクッとした衣で包まれたチキン南蛮。優しい味のとんかつとは対象的に、甘辛のタレとたっぷりのタルタルソースが、かなりのインパクトだ。トリプル丼の主役と言わんばかりに、強い味で主張する。
最後は、牛丼部分。玉ねぎとともに甘く味付けされた牛肉だが、チキン南蛮の後に食べるとかなり控えめな印象となる。トリプル丼の中では、ある種休憩ポイントのような存在だ。
3種類の肉を味わえるゴージャスな丼だが、良くも悪くもチキン南蛮のタルタルソースが、強く主張するという印象だ。食べ進めていくうちに、自然とタルタルソースが牛肉の部分を侵食し、さながら“タルタル牛丼”といった様相を呈していく。タルタル好きにはたまらない丼メニューと言えそうだ。