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投資
おけいどん式投資メソッド

資産1.8億円の億り人・おけいどん氏が考える「トランプリスクに強い日本株」の探し方 今後の伸びが期待できる5分野とは

銘柄選択のコツはナンバーワンかオンリーワンかつ営業利益の伸び

 その上で、個別株に投資するには銘柄分析が必要です。どういった企業に注目すれば良いのか、簡単に触れておきます。

 市場シェアが1位か2位の業界大手を選ぶのが投資の基本。上位企業は価格決定権を持つ可能性が強く、儲ける力がある可能性が高いからです。3位以下であっても、ニッチに稼ぐ力が強い企業なら投資してもいいでしょう。シェアがつかめない場合には、時価総額を判断材料にしてもいいと思います。

 他社が真似をできないビジネスをしていることも重要です。真似されやすいと価格競争が起こりやすく、利益が出にくいため、投資先としては他社が容易に参入できないビジネスが理想です。その上で売上高が伸びていること。株価は長期で見ると企業価値で決まります。どれだけ儲けているか、儲けが伸びているかということ。儲けの源泉は売上高にあるので、売上高が伸びていることが大切です。

 さらに売上高だけでなく、本業の営業利益が伸びている企業を選びましょう。利益にはいろいろな種類がありますが、本業での利益を示す「営業利益」を私は重要視しています。営業利益率が、(業種によりますが)日本企業なら10%、米国企業なら20%あれば、おおむね優良企業と言えるでしょう。1株当たり利益(EPS)も大切です。一般的に株価は長期では1株当たり利益に連動すると言われているからです。これが伸びている企業は株価も伸びていく可能性が高いです。1株当たり利益が不安定な企業は避けましょう。まして、たびたび赤字になる企業への投資は見送ったほうがいいです。

 最後に過去に不祥事を起こしていないこと。日本企業による不祥事のニュースをたびたび見ます。不祥事を起こすと株価は大きく反応します(もちろんネガティブに)。そして、不祥事は繰り返されがちです。過去に不祥事を起こしている企業には私は投資しません。

 個別株投資は、基本を押さえたうえで自分なりの銘柄分析法やマイルールを確立することが大切ですので、しっかりと「軸」を定めてください。

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 こうしたポイントを踏まえ、具体的にはどのような銘柄に日本株すべきか。別記事〈【億り人・おけいどん氏が注目の5銘柄】トランプ銘柄以外にもある「長く持ちたい魅力的な日本株」〉では、おけいどん氏が個別の注目銘柄を解説している。

【プロフィール】
桶井道(おけい・どん):個人投資家(投資歴26年)・物書き。1973年生まれ。世界中の優良株・ETF等を約100銘柄保有し、高配当株および増配株を買ったら放置する「ぐうたら投資」を極めてから資産成長を加速させる。2020年に資産1億円とともに退職して自由となり、2024年にはピークで資産1.9億円に到達。著書に『普通の人のための投資:いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)など、5冊。

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