湯たんぽといえば、寝る前にお湯を入れて布団に入れて暖をとるというイメージだが、いまは日常使いをする人が増えている。繰り返し使えて経済的でエコなだけでなく、蓄熱式やレンチンタイプなど便利で安全性の高いものが続々登場している! この冬は進化した最新湯たんぽで温活しませんか?
最新家電に負けじと人気の“進化形”湯たんぽ
物価や燃料費の高騰が続く今冬。経済的な“エコ暖房”として人気を集めているのが湯たんぽだ。家事アドバイザーでAll About節約ガイドの矢野きくのさんが解説する。
「同じ空間に複数の人がいる場合は、部屋全体をエアコンで暖めるのが効率的です。しかし、ひとりで過ごすときは設定温度を下げ、湯たんぽでお腹や腰などをピンポイントで温めると消費電力を抑えながら快適に過ごせます。しかも繰り返し使えるので経済的ですよね」
その人気を後押しするのが、湯たんぽの進化だ。ウエットスーツ素材を使用した『クロッツ やわらか湯たんぽ』を販売しているヘルメット潜水・広報の伊賀由希子さんが言う。
「最近は昔ながらの楕円形に加え、さまざまな形状が登場し、自宅やオフィス、車中など好きな場所で使えます。ブーツタイプや手袋タイプのほか、首や肩などピンポイントで温め、痛みやストレスを和らげるアイテムも人気です」
就寝時に使用することで、健康効果も発揮する。
入眠時の私たちの体には皮膚の表面から熱を放出し、深部体温を下げて眠りに入るメカニズムがある。湯たんぽで足先を温めると血流がよくなり熱を放散できるため、深い眠りに入れるというわけだ。
「湯たんぽは温度が徐々に下がるので、体温の低下を邪魔せず快適な睡眠をサポートできるのです」(伊賀さん)
定番のお湯を入れるタイプは、お湯が注ぎやすく進化していたり、高齢者や子供でも低温やけどを起こしにくいもの、プラスチック製でも変形しないものなど、これまでの不満を解消した商品も登場している。
「蓄熱や電子レンジでチンする商品も増えており、インテリアにもなるぬいぐるみ型、一緒に眠れる抱き枕型、ふわふわ、もちもち感触など、癒し要素を持ち合わせている商品も好調です。また、湯たんぽは火災の危険性が低く、安全性も評価されています」(矢野さん)
節電、健康、快適さと多方面で満足できる湯たんぽで家計も体も温まろう。