「横に他人が座っているという意識がない」
金融機関勤務の40代男性・Cさんは、性別や体型の問題ではなく「横に他人が座っているという意識がないことが問題」だと指摘する。
「男性で大柄な人でも、邪魔にならないようにしていることを意識していることが伝われば、あまり不快に思わないし、ストレスを感じません。いやなのは、隣に他人が座っているという意識がまったく感じられない人ですね」
鉄道事業者側も、より快適な環境を意識し始めている。座席の仕切りといえば、東海道・山陽新幹線の3人掛け席の中央にパーティションを設置して2人掛けにした「S WorkPシート」も注目を集めている。2023年10月から導入され、普通車指定席の料金に1200円を追加で利用することができる。
この「S WorkPシート」について、SNSでは「隣に人がきても全く気にならない」「パーティションがあるからかグリーン車より快適」など、高く評価する声が少なくない。それだけ支持されるのは、やはり座席スペースの侵食は根深い問題であり、多くの人にとって関心があることなのだろう。
女性だけでなく男性も、一部の迷惑な人の配慮のなさにイラ立ちを感じている様子。不特定多数が乗り合う電車だからこそ、自分勝手なふるまいを見直しマナーを意識したいものだ。