閉じる ×
森口亮「まるわかり市況分析」

崩れかけた米国株式市場に1月後半からトレンド変化の兆し インフレ懸念や利下げ先送り観測も後退、上昇トレンドを維持できるかに注目

4年ぶりにアメリカ大統領に返り咲いたトランプ氏(米・ワシントンで開かれた大統領就任式。Getty Images)

4年ぶりにアメリカ大統領に返り咲いたトランプ氏(米・ワシントンで開かれた大統領就任式。Getty Images)

 1月も後半に入って、米国主要3指数の株価に回復の兆しが見られるようになった。その背景にはどのような要素が影響しているのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが3つの基準から株価トレンドについて分析し、解説する。

 * * *
 1月も後半に入り、米国主要3指数の中長期的な株価トレンドに回復の兆しが見られます。そこで今回は、「株価トレンドをどのように測るのか?」について解説しながら、最新の市場動向を振り返ります。

株価トレンドを測る3つの基準

 株価のトレンドを判断する際、私は以下の3つの基準を用いています。

【1】移動平均線の向き
 移動平均線は、一定期間の終値の平均を示し、その向きが時間軸に応じた株価のトレンドを表す重要な指標となります。

【2】移動平均線に対する株価の位置
 主要な移動平均線は多くの投資家が意識する価格帯であり、株価がその上に位置していれば押し目の目安に、下に位置していれば戻り売りの目安となります。

【3】主要な移動平均線の位置関係
 中長期(半年~数年)の株価トレンドを測る際には、週足チャートを使用します。一般的には13週、26週、52週の移動平均線が重要視されており、これらの線の位置関係がトレンド判断のヒントとなります。

次のページ:株価トレンドの変化

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。