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森口亮「まるわかり市況分析」

崩れかけた米国株式市場に1月後半からトレンド変化の兆し インフレ懸念や利下げ先送り観測も後退、上昇トレンドを維持できるかに注目

株価トレンドの変化

 私は毎週、この3つの基準をもとに星取表を作成し、株価トレンドをチェックしています。以下は、1月10日の終値時点で作成した星取表です。ポジティブな変化があった箇所を緑、ネガティブな変化があった箇所を赤で塗り分けています。

1月10日の終値時点で作成した星取表

1月10日の終値時点で作成した星取表

 この星取表を見ると、NYダウでは13週移動平均線の向きが下向きに転じたほか、26週移動平均線を割り込むなと、複数のトレンド転換を示唆する動きが見られました。同様に、S&P500とナスダックでも13週移動平均線を割り込み、下降トレンドへの転換を示唆する状態にありました。

1月17日の終値時点で作成した星取表

1月17日の終値時点で作成した星取表

 しかし、1月17日の終値時点で星取表を付け直してみると、米国株市場ではポジティブな変化が多く見られました。特に、下降トレンドへの転換の可能性が高かったNYダウが、一気に全項目で上昇トレンドの状態へ回復し、その継続を意識させる展開となっています。

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