閉じる ×
マネー

がん闘病中の森永卓郎さんが実践していた“生前整理” 「投資資産を整理することは最優先事項」「老後の支出を抑える最もラクな方法は“住まい”を変えること」

森永卓郎流「お金の生前整理」

森永卓郎流「お金の生前整理」

「トカイナカ」なら家賃は都心の10分の1

 多くの高齢者は子供に資産を遺そうと無理な節約をし、現実に高齢者の金融資産は死の直前が最も多い。だが自分が築いた資産は子供など親族には遺さず、生きているうちに使い切ることが鉄則だ。

 そもそもお金を墓に持っていくことはできない。1億円といった大金ではなく、数百万~1000万円程度の遺産ほど「争族」が生じやすい。老後資金を貯めて収入を増やすべきという発想は捨て、年金と現在の貯蓄の範囲内で生活できるように支出をコントロールして生きることを考えたい。これを最もラクに実現するコツは、「住まい」を変えることである。

 私は28歳の時に都心から電車で90分ほどかかる埼玉県所沢市に戸建て住宅を購入して移住し、都会生活を捨てた。現在、家族3人の生活費は月10万円ほど。家賃は都心の10分の1程度で、物価も肌感覚では3割くらい安い。それでいて都心にも出やすく、病院通いも苦にはならない。夫婦で月15万円程度の年金収入でも十分に生活することができる。この「トカイナカ」で暮らすことこそ、老後にお金の心配をせず、健やかに過ごすカギなのだ。

 * * *
 現在、マネーポストWEBでは、関連記事《【独占手記・全文公開】森永卓郎氏、がんステージIV「余命4か月」宣告でも精力的に生きられる秘訣 お金、健康、人間関係の整理…常識に囚われない心得を明かす》にて、森永さんの手記を全文公開している。資産整理、治療の様子、気の持ちよう、そして最愛の家族も含めた人間関係についてまで、がん宣告されてから亡くなる直前まで、森永さんがたどりついた考え方を詳細にレポートしている。

※週刊ポスト2025年2月7日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。