ただ”喫煙できる”というだけじゃない
肩身の狭い喫煙者にとっては、街中にタバコが吸える場所があるだけでもありがたいが、『Lighters』では、“居心地の良さ”を追求したという。
「全席喫煙可能なので、換気は大前提。空調用のプロペラや排煙のための配管を充分に設置し、タバコの煙が店内に充満しないように換気設備を整えました。家具にもこだわっていて、座ったときに“ホッ”とできるよう、椅子は座り心地の良いクッション性の高いものを採用しています」
さらには“タバコを美味しく味わう”ためのメニューも開発。『煙草に合うコーヒー(HOT)』(700円・税込)は、タバコと相性がよい苦味が強くコクのある味わいが特徴だ。最近はマイルドな味わいの “浅煎り”が流行するなかで、“あえての濃いめ”なのだという。
ランチタイム限定で提供している料理も、タバコとのマリアージュを意識。宮本さんはイタリアンシェフ出身で、名物メニューはペスカトーレ(魚介とトマトソースのパスタ)。他にも黒トリュフを使用したカルボナーラ、クリームソーダやティラミスなど、クリーミーなメニューが多い。「イタリアンは濃度が高い料理が多いので、『Lighters』での提供に向いていると考えました」と語る。
「タバコは、舌の粘膜を油などでコーティングした状態で吸うとなお美味しく感じます。そのため、ランチメニューにはクリームやチーズを使用しているものが多いです」