懸賞金は1場所で「軽く400本超え」へ
他競技のトップアスリートに比べると、「最高位」になったことのプラスが大きいとは言えないかもしれない。ただ、それ以外に「懸賞金」という収入があることは見逃せない。協会関係者が言う。
「横綱昇進で大きく変わるのは、懸賞金の本数が劇的に増えること。大関で優勝した豊昇龍の1月場所での懸賞は308本(手取り924万円)だったが、2024年の1月場所に13勝2敗で優勝した横綱・照ノ富士の懸賞は441本(同1764万円)でした。ひとり横綱には懸賞が集まりやすいことも考慮すれば、軽く400本超えでしょう」
2024年の1年間を通じて最も懸賞を獲得したのは琴櫻の1503本(同4509万円)だが、皆勤が2場所にとどまった照ノ富士は826本(同2478万円)も集めている。新横綱の豊昇龍に集中することは間違いなさそうだ。
昨年の年収が約1億円だった横綱・照ノ富士。引退して親方として第二の人生をスタートさせるが、横綱経験者は委員待遇となる。慣例では広報部(記者クラブ担当)としてデビューすることになるが、ちなみに委員の月給は約100万円(年収約1200万円)。髷を落とすことで生じる違いも大きい。
関連記事『《大相撲・給金年収番付》昨年4場所休場の横綱・照ノ富士と優勝2回の大関・大の里はどちらが稼いだ?』では、全幕内力士の“給金”状況を大図解している。