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《1日1万円で乗り放題》JR東日本の「キュンパス」が大人気 新青森や秋田行きなど“早朝の指定席が予約しづらい”状況も生じて悪戦苦闘するユーザーも

売り出しとともに争奪戦となる「キュンパス」のラブリーなポスター

売り出しとともに争奪戦となる「キュンパス」のラブリーなポスター

 JR東日本が、1日もしくは連続2日間でフリーエリア内が乗り放題となる平日限定の割引券『旅せよ平日!JR東日本たびキュン 早割パス』(以下、キュンパス)を発売中だ。かなりお得なサービスである一方、お得すぎることの“弊害”もあるようだ。

 キュンパスの価格は「1日間用」が1万円、「連続する2日間用」が1万8000円。利用できる期間は2025年2月13日から3月13日までの平日限定で、購入できるのは利用開始日の1か月前から14日前まで。利用可能な路線はJR東日本全線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井間)の普通・快速列車と特急列車など(新幹線を含む)の普通車自由席およびBRTだ。なお新幹線や特急列車の指定席での利用は、「1日間用」では2回まで、「連続する2日間用」では4回までと回数制限が設けられている。

 たとえば、東北新幹線で東京から新青森まで行く場合、通常の普通車指定席の料金は1万7670円。それがキュンパスを利用して日帰りすると、往復の交通費が1万円で済み、約2万5000円の得となる。1泊2日でもキュンパスの「連続する2日間用」を活用すれば1万8000円で済み、ほぼ片道の交通費が浮く計算になる。

早朝の上りの便と夜遅い下りの便が人気

 プラン次第では、交通費を半額以下に抑えることも可能なキュンパス。お得であるがゆえに指定席の予約が取りにくくなることもある。鉄道での国内旅行が趣味で、“ライトな乗り鉄”を自称する会社員のAさん(40代女性/東京都)はこう話す。

「キュンパスを利用して、2月の下旬に青森周辺を鉄道で移動する旅をしようと思い、1月下旬に東北新幹線の予約を試みました。でも、予約開始初日の昼頃には早朝発の指定席が満席。夕方以降発の上りの指定席も早い段階でほぼ満席でした」

 キュンパスは1日、もしくは2日間限定での乗り放題サービスなので、旅行先での移動でフリーエリア内の鉄道を活用すれば、その分も得になる。そのため、現地での滞在時間をより長くするために、朝早い便で行き、夜遅い便で帰ってくるという計画を立てる人が多いのだろう。

「キュンパスは、新青森や秋田までの新幹線で利用するのが特に割安になるので、人気なんですよね。ただ、どこに行くにしてもなるべく早朝に出発したいので、お得感は多少目減りしますが、行き先を山形に変えることにしました。山形新幹線のほうは、早朝便と夜遅い便の指定席が予約できました」(Aさん)

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