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ビジネス

カルロス・ゴーン氏独占インタビュー、ホンダと日産“破談の原因”を分析「仮に統合できても成功するとは思えなかった」「日産はあまりにもプライドが高すぎた」

──日産とホンダの破談の原因をどう見るか。

「同じ日本企業として強みも弱みも重複する部分が多い日産とホンダには補完性がない。仮に経営統合しても、成功するとは思えなかった。

 今回は、日産が話し合いを打ち切った。ホンダによる『子会社化』の提案を受け入れるには、日産はプライドがあまりにも高すぎた。自分たちのブランド、そして成し遂げてきたことに誇りを持つ日産の従業員にとって、子会社化は本当に飲み込みにくいことだったろう。

 それでもホンダが子会社化を望んだのは、日産の経営陣の完全な交代が必要だと理解していたからだと私は思う。経営陣が脆弱な会社と手を組めないのは当然だ」

──全従業員の7%にあたる9000人の削減や世界生産能力の2割削減など日産が示した「リストラ案」が、ホンダの求める水準に達しなかったとの報道もあった。

「問題はコスト削減だけではない。むしろ“リーダーシップ”の問題だ。適切な製品に投資し、ブランドを強化し、将来のビジョンを持たなければならない。技術戦略も必要だ。率直に言って、今の日産にはこれらすべてが存在していない」

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 マネーポストWEBでは、関連記事《【全文公開】カルロス・ゴーン氏独占インタビュー「日産とホンダの破談の原因」「海外逃亡への批判」「新・日産リバイバルプラン」「現経営陣への最後通告」…すべて語った》にて、インタビュー全文を掲載している。

聞き手/宮下洋一(ジャーナリスト)

※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号

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