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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「トイレに行って良い時間が決められている」他、合理性が見いだせない“職場のバカルール”の数々 結局は管理職の自己保身と責任回避のためのものか

あなたの職場にも非合理なルールはありませんか?(イメージ)

あなたの職場にも非合理なルールはありませんか?(イメージ)

 職場には様々なルールや慣習があるものだが、なかには「なんでこんなルールが?」と首をひねりたくなるようなものも存在する。そうした職場の“バカルール”をネットニュース編集者の中川淳一郎氏がX(旧Twitter)で募ったところ、出るわ出るわ……。中川氏がその具体例を紹介するとともに、なぜそうしたルールができてしまうのかについて考察した。

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 私の知人に某IT企業を退職した女性がいるのですが、その理由を聞いたところ、「朝、出社すると、その日トイレへ行って良い時間が書かれた紙がデスクに置かれている」というワケのわからない職場ルールに辟易したからだと言います。つまり、それ以外の時間にトイレに行くことは許されないということですか!? 生理現象に対して実にナンセンスな話ですね。世の中にはこんなバカルールを導入する会社もあるのか、と思っていたら、他の会社も負けてはいません。

 建設会社勤務のA氏も「私の会社にも同じようなバカルールがあります!」と言い、興味深く話を聞きました。まず、同社で過去に社員の飲酒運転が発覚したことを受けて、全社員にアルコールチェッカーを配布することに。出勤前と帰宅後にアルコールチェッカーの結果を会社にスマホから報告することが義務付けられました。ただし、時間を記載するなどの縛りはないため、一度チェックをした際に写真を多数撮り、その画像を使い回すことも可能だったようです……。

 あと、建設現場でポケットに手を突っ込んで歩いた従業員が転倒してケガをしたことがあったと言います。そこで上層部が、いかに再発防止に取り組むかを協議した結果、作業着のポケットを廃止することに。いや、作業現場でポケットに工具やら伝票やらなんやら入れるのが便利だからポケットはあるのでしょうよ……。さらに、落下防止用の装具「ハーネス」を地上でも装着しなくてはならない決まりもあるそうです。いや、落下しません。ただ重いだけなのですが……。

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