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キャリア

地方出身者の「Fランでもいいから東京の大学へ」の痛切な思い 「田舎には何もない。とにかく都会に」「時代錯誤な文化が嫌で」「閉塞的な人間関係をリセットしたかった」

勉強したくて大学に行くわけでないのだからFランでもいい

 鹿児島県出身で、現在都内のT大学2年生の女子学生Cさんは、兄と姉がいる3人兄妹。「実家だとすべて男子が偉いという感じ。お父さんだけおかずが多いとかも当たり前だし、兄だけ優遇されていた」と家を飛び出した。

「『女は黙って家事をしろ』みたいな男尊女卑の風潮が嫌すぎて、高校まで基本的に学校から帰ったら部屋に引きこもっていました。それを打破するには大学進学のタイミングしかないと思って、東京に行くと決意。地元がいちばんいいと信じている親からは、猛反対にあいましたね。偏差値のすごい大学ならともかく、『お前の頭だったら地元から通えるところにしろ』とまで言われました」(Cさん)

 Cさんが幸運だったのは、すでに社会人の姉が千葉に住んでいたことだ。

「姉が千葉にいたので、私も東京に出たいと主張しやすかったし、姉も味方してくれました。大学はもう都内ならどこでもよかったです。正直Fランですが、勉強したくて大学に行く人は別として、そうでないならどこに行っても同じ。なら、東京でたくさんの刺激に触れたほうが自分の将来のためになる気がします。

 おしゃれな服もすぐに買えるし、カフェもバイト先もいっぱいある。東京では男性が優しくて感動します。姉は『ひっかからないようにね』って心配していますが(笑)」(Cさん)

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