シゲルさん流『会社四季報』でみるべきポイント
シゲルさん流『会社四季報』でチェックするべきポイント
銘柄を選ぶ際には、『会社四季報』も強い味方になるという。
「1936年創刊で私と“同い年”という歴史もある。定期購読していると、店頭の発売日より1日早く届くのが嬉しい。私はサイズが大きくて文字の見やすい『ワイド版』を購入しています」
全上場会社3900社以上の業績予想や財務状況などが網羅されており、「とても全部は見てられへん」というシゲルさんが特に丁寧にチェックするのは2つの項目だ。
「社名欄の【海外】の項目で海外売上高比率を見て、それが高ければ円安メリットが大きいと判断できます。
【株主】欄も重要です。海外ファンドなどが大量保有していれば、ある時に大量売却される可能性もあるので、株主の変化を見ておく。国内の安定的な大株主が多い場合は短期間で売られてしまう可能性が低く、安心して中長期で持つのに向いているという判断材料になる。こうした情報を見て、気になることがあればノートにメモしておきます」
それ以外では【業績】の予想もチェックするという(別掲図)。
シゲルさんは新聞も『四季報』も「紙」にこだわる。
「株価だけはネットで見ますが、デジタルで読んだ記事や情報は右から左に抜けてしまうことが多い。その点、“アナログ”はいいですよ。紙面を切り抜いたり、気になることをノートに書き込んでおくことで、ふと片隅の情報が投資のヒントにつながったりします。デジタル全盛の今だからこそ、あえてちょっと手をかけることをおすすめしたい」
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※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号