億り人・テスタさんが「投資で20年間も勝ち続けられた秘訣」を明かす(撮影/木村圭司)
累計利益100億円を達成した億り人のテスタさん。2005年に元手300万円で投資を始めたテスタさんは、投資歴20年目を迎える2024年2月に累計利益100億円に到達した。いまやテレビなどでもひっぱりだこの最強の億り人だが、20年間も勝ち続けられた秘訣は、「相場に合わせて投資方法を変えることにある」のだという。具体的にはどのような戦略を採っているのか、テスタさんに聞いた。
あくまで慎重に見極めたうえで投資行動に出るため、テスタさんは「大化け株」を狙って一極集中投資するようなことはしないという。
「20年やってきてよくわかったのは、私は1つの銘柄を当てるのは苦手ということ。それより10銘柄買っておいて、そのうちのいくつかが上がることでトータルでプラスになればいい。日本株以外にも、米国株を10銘柄ほど保有していて、6年以上経っても2銘柄は含み損ですが、ほかの銘柄が3~4倍になっていることで、トータルで2倍以上になっています。
だから値上がり益を狙う『攻め』だけでなく、『守り』として日本の高配当株のほか、日本に何かあった時の最低限の保険として『金(GOLD)』や投資信託の『オルカン(全世界株式)』にも分散投資しています。ただ、オルカンといっても新NISAで人気のものとちょっと違い、日本株にはすでに投資しているので、日本を除く全世界株に投資するタイプ(eMAXIS Slim全世界株式(除く日本))にしています」(テスタさん、以下同)
累計100億円超を稼ぎ出した名うての億り人でさえ、分散投資を心がけている。逆にいえば、そのような戦略を続けてきたからこそ、莫大な富を築けたということなのだろう。