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6000人の高齢者を診てきた和田秀樹医師が語る“終活の極意”「生前整理に時間を取られて、やりたいことができなくなるのは不幸」「“家じまいブーム”に流されないように」

運転免許の返納は慎重を期すべき

 家じまいについてもブームに流されないようにしたいです。子供が独立すると、ダウンサイジングや移住など住み替えを検討する人が多いですが、これは考えもの。慣れない土地での暮らしは心身のストレスになり、幸福度を下げることに繋がります。住み慣れた家を大切にしてください。

 資産整理を無理にやる必要はありませんが、保険の見直しは有効です。民間の生命保険は払い込む保険料に対して割に合わないことが多く、医療保険も高額な入院保障などは不要で、がんの先進医療特約を残して見直すことをお勧めします。

 それから医師の立場として特に慎重を期すべきだと考えているのは運転免許の返納です。筑波大学が約2800人の高齢者を対象に行なった調査(2019年)によると、運転をやめた人は続けた人と比べて、認知症などで要介護認定を受けるリスクが2倍以上に高かったのです。終活の一環で「運転卒業」が盛んに勧められますが、健康面から見るとデメリットのほうが大きい。

 人生100年時代、折り返し地点を越えた60歳からは、「周りの迷惑」を気にして生きるのはやめましょう。「社会の役に立つべき」と考える必要もありません。何者でもない自分を楽しみ、さまざまな役割から解放され自由気ままに生きる。幸せな老後はそこから始まるのです。

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※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号

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