聖地巡礼やツアーで海外遠征する友人と関係悪化
日本のアイドルにくわえて、世界的なラグジュアリーブランドの顔として起用される機会も多いのがK-POPアイドルだ。都内のエステサロンで勤務するエステティシャンの女性・Bさん(29歳)も、K-POPアイドルファンの友人と金銭感覚をめぐって関係が悪化したことがある。
「韓国のアイドルは欧米やアジアだけでなく、最近では南アジアや中東でも人気です。なので、男女問わず国際的なブランドのアンバサダーに起用されるんですよ。そうすると、アイドルは世界中のショーやコレクション、イベントに呼ばれ、また世界各国にブランドの広告が展開されることになる。一部のファンは、そのイベントに足を運んだり、国外の広告掲示場所を聖地巡礼スポットとして訪れて写真を撮ったりするんです。
私の友人は昼職のほか、夜は水商売をして稼いでいたのですが、そのお金をほとんどK-POPの推し活に費やしていた。彼女は推しが海外でイベントをしたり、ワールドツアーを敢行すると、すぐにその国に遠征に行くんですよ。昔は『はやく渡韓したい』が口癖だったのですが、最近では『ヨーロッパに行ってきた』『アメリカの公演はどうだった』と、そんな話ばかり。別に否定するつもりはないけれど、さすがに湯水のようにお金を使う姿に引いてしまって……。だんだんと疎遠になってしまいました」(Bさん)
同じグループやメンバー、キャラクターなどを愛好する推し活仲間とはいえ、お金の使い方、投資できる金額はかならずしも一様ではない。恋人や夫婦に限らず、楽しく推し活に励んでいた友人同士でも、「お金の価値観」で関係に亀裂が入ってしまうこともあるようだ。