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『機動戦士Gungam GquuuuuuX(ジークアクス)』ヒットの要因

『機動戦士Gundam GquuuuuuX(ジークアクス)-Beginning-』はなぜ「ファースト」を知らない若い世代にも“刺さった”のか? 劇場に足を運んだZ世代のリアルな声

主人公マチュが操縦する最新鋭ガンダム「GQuuuuuuX(ジークアクス)」(c)創通・サンライズ

主人公マチュが操縦する最新鋭ガンダム「GQuuuuuuX(ジークアクス)」(c)創通・サンライズ

「僕らはオジサンたちと違うんです」

 ガンダムシリーズが大好きでアニメに詳しい20代男子大学生・Bさんは、「オジサンたちはファーストガンダムが好きだけど、僕らは違うんです」と語る。

「ガンダムシリーズは大きく『宇宙世紀』と『オルタナティブシリーズ』に分かれます。『宇宙世紀』作品はファーストガンダムから続編を出し続けているシリーズでコアなオジサンたちがやたらと好むけど、様々な作品が入り乱れて昔からのファンでも整理が難しい。それに比べて『オルタナティブシリーズ』の作品は1作品1ストーリーで内容もすぐに把握しやすく親しみやすい。

『宇宙世紀』作品はリアルな戦争をテーマにしているのでミリタリー的な要素が多くて若者にはとっつきにくいけど、『オルタナティブシリーズ』はテーマや方向性が様々だから、若者に刺さりやすくて、“推し活”にも使えます。そうした『オルタナティブシリーズ』でガンダムに親しんだ若い世代が、『GQuuuuuuX』にも足を運んでいるのではないでしょうか」

GQuuuuuuXのパイロットで主人公のマチュ(c)創通・サンライズ

GQuuuuuuXのパイロットで主人公のマチュ(c)創通・サンライズ

「“熱さ”はよくわかりません」

『機動戦士ガンダム』を見たことがないという10代の男子大学生・Cさんも、「ファーストを知らなくても『GQuuuuuuX』を楽しめます」と語る。

「ガンダムシリーズは『機動戦士ガンダムSEED』や『機動戦士ガンダム 水星の魔女』など、初期の作品を知らなくても単体で楽しめる作品が定期的に作られています。これらの作品は画風や設定が若者にも受けやすいように作られているし、“戦争とロボット”というガンダムシリーズのテーマは他のアニメ作品とあまり被らず新鮮味がある。

 こうした作品を通じてガンダムに親しんだ人たちが『じゃあGQuuuuuuXも見てみよう!』となったと思います。ファーストに熱中したオジサンたちの中には『GQuuuuuuX』の世界観に怒った人もいるようですが、その“熱さ”は僕たちにはよくわかりません(苦笑)」

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