他の人たちは年金をやりくりしてどう生活しているのか?(写真:イメージマート)
女性の厚生年金の平均月額は10万7200円で、国民年金は5万5777円(厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より)。物価上昇のいま、この額での生活は簡単ではない。では、いくらあれば安心できるのか?
年金生活読者のリアル家計簿を比較
本誌『女性セブン』では、読者(全国の20~80代既婚女性)を対象に、2022年と2025年に、年金生活における家計実態のアンケート調査を実施した(2022年時は366人、2025年時は347人が回答。期間はそれぞれ、2022年2月10~20日、2025年1月20~27日。表内の金額はすべて、アンケートの有効回答に基づき、編集部で平均を算出)。
『女性セブン』読者の年金額の平均
『女性セブン』読者の家計簿を3年前と比較
このアンケート結果によると、年金をもらっている読者の平均受給額(2か月分)は、2022年は「自分のみ」が約13万5483円、「配偶者」が約22万854円。2025年は「自分のみ」が約17万8563円、「配偶者」が約23万8145円だった。
3年前に比べて女性の受給額が2か月分で約4万円上がっているうえ、国民年金の平均額より多いため景気がいいように見えるが、その理由として、回答者の平均年齢が70才でいまより受給額が多い世代だったのと、厚生年金を納めた正社員の女性の増加などが推察される。
合わせて、2022年と2025年における、年金生活読者の「リアル家計簿(夫婦2人・1か月分)を比較した(別掲表)。ここ数年であらゆる物価が上がったいるが、特に食費と水道光熱費に影響が大きい。その分、ほかの分野での節約の努力がうかがえる。貯金からの持ち出しも増えているようだ。