株式投資を始めてから約16年で資産3・3億円を築いた愛鷹氏のX
会社員として働きながら、これまで85銘柄の「10倍株(テンバガー)」という驚異的な記録を達成した現役サラリーマン投資家・愛鷹(あしたか)氏は、株式投資を始めて約16年で資産3.3億円を築いたという。「テンバガーハンター」の異名をとり、30代で“億り人”になった愛鷹氏は、どのように10倍株に育つ銘柄を発掘し、投資してきたのか。サラリーマンが億り人を目指すにはどうすればよいのか、その秘訣を聞いた。
「一度買った銘柄は売らずに長期保有する“ガチホ”が基本」
愛鷹氏は20代だった2008年8月から元手160万円で個別株投資を始め、7年後の2015年に運用資産が1億円を超えて億り人となり、30代で早くも2.5億円の資産を築き上げた。2025年2月現在、資産は3.3億円を超えているという。
初の10倍株を達成したのは2011年。株式投資を始めて2番目に買ったコシダカホールディングス(東証プライム・2157)だった。2013年以降は毎年10倍株を手にし、2020年には1年間で19銘柄が10倍株を達成。2025年も1月にアシックス(東証プライム・7936)が10倍株入りするなど、13年連続、通算85銘柄(2025年2月下旬現在)でテンバガーを達成している。
買った時より株価が10倍以上に値上がりするテンバガーは、多くの個人投資家にとって憧れであり、一度は達成したい目標の1つだろう。だが、日本株で10倍株をなしえた投資家は一握りではないか。そのなかで結果を残してきた愛鷹氏は、自身の投資スタイルをこう語る。
「一度買った銘柄は売らずに長期保有する“ガチホ(ガチでホールドする、の略)”が私の基本的なスタンスです。10倍株というとキャピタルゲイン(株価の値上がりによって得る利益)狙いの投資と思われるかもしれませんが、私の投資スタイルは配当金や株主優待といったインカムゲイン狙いです。10倍株とインカムゲイン狙いの相性はよく、インカムゲイン狙いだからこそ、数多くの10倍株に出会えたのだと思います」