東京23区内1人暮らし向け賃貸物件「家賃6万円台」の駅(その1)
最後の“聖域”は日暮里舎人ライナー沿線
東京で庶民的な街が固まっているのが城北と城東。かつては「困ったら東か北へ行け」が家賃を下げる鉄則でしたが、それも崩れつつあります。
その筆頭が京成線沿線です。2020年の時点では、京成には6万円台の駅が11駅ありましたが、現在はわずか2駅(京成小岩、江戸川)。6万円台が5駅あった東武線もわずか2駅(梅島、西新井)に。
そんななか、圧倒的な存在感を誇るのが日暮里舎人ライナーです。2008年開業の同線は、足立区西部の鉄道空白地帯を埋める路線として開通し、近年は混雑率がワーストNo.1になったことでも知られていますが、扇大橋、高野、舎人公園、見沼代親水公園の4駅が6万円台。特に扇大橋は6.20万円で、23区内で最も安い駅でした。
冒頭でも述べましたが、家賃の上がり方のペースが早いことには本当に驚かされます。2020年時点では、東京メトロ千代田線の綾瀬が6万円台で、破格の街として注目しましたが、今や9万円台に。都営新宿線には6万円台の駅が3駅(一之江、瑞江、篠崎)ありましたが、すべて7万円以上に。仕送りで暮らす学生は23区内に住めない時代がやって来そうです。
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